AgriPro

金融系ソリューション

AgriPro

AgriProは、生産物(肥育牛)を担保にして融資を受けるためのサポートシステムです。AgriProを通じて肥育業者と金融機関の間で肥育牛の情報が共有され、金融機関はこの情報をもとに貸出枠を設定し、肥育業者はその貸出枠内の融資を受けることができます。
AgriProを使うことで、担保評価の効率と公正さを高められるのに加え、肥育業者にとっても肥育作業を省力化することができます。

agripro 図1
agripro 図2

さらにAgriProを通じて、金融機関には肥育業者の事業内容と、担保である生産物の情報が定期的に記入期間に報告されます。金融機関はマーケティング分析データを併せて利用することで、肥育業者の今後の経営状況を予想することができ、より最適な提案を肥育業者に行うことが可能となります。このようにAgriProは、金融機関と肥育業者の双方の業務の質を向上させます。

背景と課題

肥育業者は以下のような課題を抱えており、肥育業の経営は不確定要素が大きく難しいものとなっています。
・牛の飼料代や設備費など、牛の肥育にかかる畜産農家の経費が増大している。
・肥育した牛の売却変動が激しい。
・後継者不足と働き手の減少。

こうした背景もあり、肥育業を安定的に経営するには、肥育業者の経営能力や事業規模に合わせ、適切な資金調達が不可欠です。しかし、融資を行う金融機関の観点からは、次のような課題があります。
・動産(牛)は二重担保のリスクや棚卸の難しさから融資の担保となりにくい。
・実質的には不動産が担保対象となるが、貸出枠に限度があり、信用融資が多くなっている。

この課題を解決し、肥育業者に必要かつ金融機関にとってリスクの少ない融資を実現するには、高品質な動産(牛)を担保にした融資のシステムを構築する必要があります。生産物(動産である牛)を公正に担保評価し、生産物(牛)の情報を肥育業者と金融機関の間でタイムリーに共有しあうとともに、第三者視点でのマーケット分析を行うプラットフォームは必要不可欠となっています。

ソリューション

AgriProは、生産物(肥育牛)を担保として農業融資を受けるためのサポートシステムです。本製品には次のような特徴があります。

肥育牛に関する各種情報の共有

肥育牛の買付から売却までのプロセスを、肥育業者と金融機関で共有することができます。双方のデータを一括で管理することで、現状を迅速に把握できます。
こうして共有された肥育牛の情報は、家畜改良センターのデータと照合し、動産担保としての評価額を算出することができます。この評価額は、家畜改良センターのデータの裏付けがあることで、正確性が担保されています。

肥育牛に関する各種情報の共有

簡単な操作性とわかりやすいユーザーインターフェース

牛の売価や飼育代、肥育期間といった有益な情報をパラメータとして設定し、肥育牛の情報を確認することができます。それぞれの帳票は必要な情報が一目でわかるようになっており、必要な情報がすぐに把握できます。

簡単な操作性とわかりやすいユーザーインターフェース

リアルタイムなマーケットデータの分析

AgriProでは、常に変動するマーケットのデータを日々取り込み、マーケットの現状を把握することができます。これらのデータには飼料価格の変動も織り込むことができ、肥育牛の市場価値を即時かつ正確に知ることができます。
また、過去のデータを参照し、今後の価格変動の傾向を予測することも可能です。これらのデータと肥育業者のデータを組み合わせて分析することで、生産物の現在価値や、肥育業者が必要な資金を正確に把握することができます。これにより、公正で正確な融資判断ができます。さらに、この分析機能をもとに、肥育業者が必要とする資金額や経営状況を常に把握でき、最適なタイミングで正確で有益な経営提案が実現できます。

リアルタイムなマーケットデータの分析

クラウドサービス

クラウドサービスのためコストパフォーマンスが高く、システム障害や法令変更等があった場合も迅速かつ柔軟に対応することができます。クラウドサービスを運用しているデータセンターは、FISC(金融情報システムセンター)のガイドラインに準拠しています。

クラウドサービス

製品に関するお問い合わせはコチラ